藤田八束のおじいちゃんとの思いで、経験から学ぶ人生の楽しさ、歴史と未来について・・・・コロナ禍で考えること
おじいちゃんは鶏を庭に飼っていました。そして、ある日からその世話を私にするように言いました。朝早くに起きて餌を用意し、鶏に与えた。鶏小屋に入るとお腹を空かした鶏が私に向かって飛んできた。身体がゆらっとしてしりもちをつくこともあった。雨の日は床が汚れていてしりもちをつくと鶏の鶏糞がべっとりと洋服に着いた。気持ちが悪い。どっちかといえば嫌な仕事ととなっていました。ある時おじいちゃんが卵に筆に墨を付けて絵を描いていた。何しているとと聞くとこれからヒヨコを産ませるんだという。今日産んだ卵と抱いている卵を見分けるためだという。なるほど凄い納得てある。産みたての卵は毎日食べることが出来た。その上にかつお節をかけると更に美味しくなるからといって掛けてくれた。食べ方としては熱いご飯の上に卵を割って乗せ、かつお節を乗せる。その上から醤油をかける。そして、箸で懸命にかき混ぜる。とにかくぐちゃぐちゃになるまでかき混ぜて醤油が足らないと更にそ上からかけることにして食べた。この味最高でした。
何故こんなにも生卵を食べたのか、それはそこに卵があったからだろうか。
今日まで病気らしい病気はしたことがない。子供の頃の食生活はとっても大切だったのではないかと思います。完璧なまでもの栄養価、不足する水産物からのたんぱく質、アミノ酸等の栄養素がお椀の中で出来上がる。懸命に混ぜたのは卵の消化を助けるということであったことは大学のたんぱく質の講義で「たんぱく質の変性」という言葉で知りました。そして、卵白の中に風邪の予防となるリゾチームという酵素がのどの炎症を抑える効果があることが「生化学の講義」で知りました。
栄養学など知らなかったおじいちゃんはいろんな人に身体に良いものを教えてもらい、その食べ方も美味しく、身体に合うように組み合わせていく、そんなことまで経験しながら学んでいたのだと思います。身体に良いか、そうではないかは一年を通して生活すれば答えは出ます。食中毒にも罹らないし、大した病気、インフルエンザにも罹らないというのだったら、生活の様式と食生活の正しい方法が分かってくるのだと思いました。
そして、ある日鶏小屋から「ぴょびょ」と可愛い鳴き声が聞こえてきました。ヒヨコが誕生してきました。可愛いひよこの誕生に興奮しました。
責任をもって鶏の世話をすることの大切さと面白さを知ることが出来ました。
生卵に鰹節、醤油での味付け、日本人の最高の風邪からの防衛手段だと思って実行しています。新型コロナ対策の決め手に私はしています。おじいちゃんありがとう。経験とその効果の裏付け、昔の人は偉い、身体で検証していたのだと感動しています。なんでも自分の体が教えてくれるように思います。調子の悪い時も良い時も、身体の構造・機能性凄いと思いませんか。正しく活動するエネルギーは食べ物からくるんでしょうね。
自然界から学ぶこと沢山あります。何故あの東日本大震災から10年目の節目にこの震災なんでしょうか。蔵王の山はこの間見せてもらいましたがとっても綺麗でした。皆さん頑張ってください。