藤田八束の三陸鉄道を訪ねて@東日本大震災からの復興・・・三陸の美しい海、三陸鉄道からの絶景、久慈市を訪ねて
仕事で岩手県久慈市を訪ねることが出来ました。大震災後は初めての訪問です。NHKテレビ「あまちゃん」のドラマでも大ブレークしたこの町の復興の様子に会えるものと楽しみにしていました。
思ったよりもはるかに復興の元気が伺えなかったのが印象です。かなり寂しい気持ちです。この日は天気も良く快晴でした。海はあくまでも碧く、空の青さと区切り付かないほどでした。越戸商店の越戸社長様にご案内いただき、無理を聞いていただきまして三陸鉄道の写真を撮るチャンスをいただきました。この美しい海と三陸鉄道の列車がどんな雰囲気を作るのか楽しみです。
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盛岡からJRバスで久慈に入りました。途中山間部をとおりましたが元気な素敵な子供たちの笑顔に会いました。とっても嬉しいですね、子供たちの笑顔がそのまちの様子表していると私は見ています。みどりふかいやまやまは秋には美しい紅葉となるということでした。楽しみにしています。ひまわり、サルビアの花が町の人たちに可愛がられている様子がとっても印象的でした。
そして、列車がやってきました。ゆっくりと鉄橋を渡ります。列車にはお客様が勿論乗っておられました。ゆっくりと入線し、やや中央で停車、3分間ほど停車していましたが、又ゆっくりと列車は走りだし、やがて次の駅へと向かいました。
ここらは陸中三陸国立公園でリアス式海岸特有の美しさにあうことができました。平日でしたのでお客様もさほど多くなく、観光名所としてはやや寂しい感じがしました。しかし、この三陸の海の美しさは最高です。厳しい荒波に削り取られた絶壁に打ち寄せてできる白波と海の碧さ、空の青さが絶妙で、そこをはしる列車は素晴らしい情景を見せてもらいました。この美しいまちの復興が遅いことに少し心配です。
海岸線には巨大な防潮堤が延々と作られていて、ここからは海が見えない最悪の状態でした。せっかくの美しい情景がなくなっていました。まちづくりの大切さを改めて感じました。まちづくりの全体像がどうかを見ることでこの町は復旧しようとしているのか、復興を願っているのかがわかります。
遅々として遅れる復興は人の流出を加速させ、結果として町ができたときにはすでに人はいないという深刻な過疎化がひそみます。これが最大の問題です。さてどうしたらいいのか、解決策は健闘され、進められているのでしょうか。巨大な防潮堤は一体何を防ぐものなのだしょうか。人のいない町に巨大な防潮堤の建設がすすめられています。
折角の復興、素敵な街づくりができないものかと寂しい気持ちになりました。ここには素晴らしい海があることをもっと大切にして、水産と観光を結びつけ、久慈だけでなく、気仙沼、石巻、そして熊本、四国などと連携して街づくりをやっていくのもいい方法だと思います。遠くにある町はその町がいくら頑張っても限界があります。連携してまちづくりをし、観光を中心とした特徴ある街を作ることが重要です。水産業と観光は最高の成功の可能性を持つテーマであることの認識が指導者に必要ではないでしょうか。頑張れ三陸!!