福島復興の手本は三池炭鉱に学べ、東日本の復興は九州の歴史を知ること、安倍内閣を応援しよう
苦しい時に人は育ちます。ただし、賢明な努力が必要です。(③3/4)
三池炭鉱万田抗と呼ばれているこの施設は戦後の日本産業の復興に大きく寄与いたしました。全国の荷物を西に東に運ぶ列車や貨車は黒煙をあけて走りました。このエネルギー源となったのもこの石炭です。私たちの青春時代の話でもあります。今はそれを懐かしみ蒸気機関車が走るといえばカメラを持って追っかけます。それはその時代の忘れられない心のふるさとがそこにあるからであります。あの黒い煙も、蒸気もこの石炭があっての乗物でした。1469年に農夫が薪を焚いていた時に石が燃えているのに気付いたのが三池炭鉱の石炭の発見たといわれています。産出された石炭はこのように蒸気動力や大規模な製鉄産業に利用されていきました。北九州に栄えた製鉄産業の発展にはこうした背景が有ります。良質の石炭は有明の海底深くに眠っていることが発見されると、坑口はその海底へと向かい、深い地底から掘り上げる技術が開発されていきました。
1945年終戦後の復興が始まります。日本は戦後の復興にこの石炭を特に必要としました。
それに伴って三池炭鉱は活況を呈するようになります。
これらの機械類はヨーロッパから輸入されたそうです。そして、当時の技術者たちにより改良がくわえられ世界一の採炭方法が確立されていったとお聞きしました。
この錆びついた機械がすばらしく、何とも言えない素晴らしい雰囲気を出しています。ここにはプロのカメラマンやコマーシャルフィルムの作成な゛に広く使われているそうです。とても雰囲気あるすごい機械室でした。
懸命に経済の復興に努め、働き続けた三池炭鉱は、懸命に汗を流したがゆえに私たちに深い懐かしさと感動をくれるのだと思います。素晴らしい後世に残したい財産でと思います。
とってもこの機械たちは素晴らしい姿をしています。漂う雰囲気が良いのです。パワースポットのように感じました。機械たちは今にも動き始めるかのような感じがします。
坑内のほんの一部ですが、ここもいい雰囲気です。古びた設備が何ともしびれます。良いですね。カメラの好きな人、絵が好きな人は絶対に最高の気分になると思います。是非行ってみてください。こんな雰囲気は全国にもないと思います。
坑内には当時の様子をうかがえる施設がありました。何とも言えない素晴らしい雰囲気です。やはり沢山のマニアたちがおと連れ瑠そうです。また、コマーシャルフィルムもここで沢山とられているとお聞きしました。実に素晴らしいと思います。人の心に伝えるものがしっかりとあります。
とにかく、いまここに休んでいる施設がありますが、その当時大活躍をしたのでしょう。こうした姿も私たちに多くの知恵を授けてくれているように思います。大仕事を終えた施設は私たちに賢者の知恵と生きぬく力を与えてくれているように思えてなりません。
炭鉱夫達は一日の仕事を終えるとお風呂に入ります。最高のひと時だったようです。そのお風呂の跡が残されていました。レンガ造りのとても雰囲気のいい建物です。
掘り出した石炭、作業者の構内への移動と、竪坑はフル回転だったのでしょう。今はその面影がわずかに残っているにすぎません。
建物の一つ一つに歴史が刻まれていて、ここにいるだけでパワーをいただける気分になりました。多くの人の力がここに結集し、戦後の復興に大きく寄与したことは間違いないとはっきりと知ることができます。
石炭を運搬する炭車で「炭がん」と呼ばれていたそうです。なんか寂しそうな姿に魅せられます。たまりません。とってもいい雰囲気を漂わせています。
しかし、1950~1960年代には、エネルギー革命が始まりました。石炭から石油へとシフトしていきます。
瞬く間に日本の炭鉱は閉山へと追い込まれていきます。衰退するときのスピードは本当に早いものです。これがエネルギー革命というものです。この合理化策をめぐっての三池労使闘争は歴史に残る凄まじいものでした。それは1959年から1960年に起こっています。そして、合理化闘争が終焉したその次には大規模な事故災害に見舞われ、500人からの人が亡くなり、約10000人からの一酸化炭素中毒患者を出す結果となりました。戦後最大の悲惨な事故災害となってしまいました。最盛期には年間に657万トンという膨大な量の石炭を掘り出していました。一日に2万トンです。海底を採掘する三池炭鉱はコストもかかり、ついには1997年閉山をむかえることになったそうです。
戦後日本の発展の背景にこうした犠牲者の方も多々あることを歴史の事実として知っておく必要が絶対に有ると思います。
そこには苦しい時、人々が知恵を出し、協力して乗り越えてきた生き様があり、賢者の力を知ることができます。これこそはここ三池炭鉱にもあり、正に日本産業の遺産だと思います。大切にしたいと思います。
実に素晴らしい遺産だと思います。
まだまだ続きます。④4/4で最終回です。