人気ブログランキング | 話題のタグを見る

藤田八束の日記

sakana114.exblog.jp

フジタ企画社長藤田八束が、出張先等で出会った素敵な景色やお宿を、趣味の写真満載でご紹介。HPはhttp://www.fujitakikaku.co.jp/

私のブログ絶対に見てください。 (25)

私のブログ絶対に見てください。 (25)_d0181492_2311798.jpg

私は今66歳、それでも戦争後に生まれました。戦前、戦争中、戦後の復旧、そして復興・・・
その苦難の道のりをよく知りません。しかし、お爺ちゃん、父親からは聞いていました。父は北海道に渡り、農業がやりたかったといっていました。その当時は北海道も開拓の時代だったと思います。原生林を切り開き、農地を作らなければならなかったかと思います。しかも、今のように農業機械もなく、それは非常な苦難、覚悟が必要であったと思います。でも私か知る北海道は開拓の当時のことを知るものは殆どありません。開拓記念館などの、その当時の資料を見ることからしか知ることができません。でも、現在の北海道はそうした先輩たちの努力があって素晴らしい北海道を作り上げたのだと思います。三陸の海も同じだと思います。
震災で荒廃した現地を見るとどうしたら復旧できるのかもう途方にくれます。でも父、お爺ちゃんたちの時代のことを考えるとその条件は違います。世界中からの支援、国の力もあります。復興計画さえ確たるものができれば復興は絶対に不可能ではありません。瓦礫をどうするか、そのことよりも瓦礫を取り除き平地にしたら、どのようにその上に生活の場、手段を作り上げていくかを決めることが重要です。例えはおかしいですが、今の中国の発展はそれを見ることができます。中国にあるのは資源、人、そして広大な土地です。それだけです。でもその国の考え方が変わり、国民が、目標を決めたら、世界中の技術があります。投資家が納得すれば資金は集まり、異常なまでのスピードでの経済発展が始まります。こんなに早く進む必要はないと思うくらいに早いです。必要なのはその方向性を市民がはっきりとさせることです。そして、我慢すべきところは我慢をし、その目標に向かう計画を明確に示すことです。素晴らしい計画があれば国がお金なくても資金は集まります。中国を見るとはっきりしています。気仙沼の水産資源はそれほどまでに魅力あるものです。
被災は天災です。誰の責任でもありません。人間と自然界とのかかわりの中で偶然にもこの時に発生したものです。ここは人間の力で復興するしかありません。そして、国が悪いからでもありません。私の場合は16年前にここを選んだのは自分です。自分がどうするかを判断し、「この町がいやなら出て行くし、この町でいいと思えばここに残る。」そう思いました。でもそのときこの酷い被災の中でも家族は怪我一つもなく、家は破壊しましたがこの家が私たちの家族を守ってくれたと思いました。「この地で生きる、家は建て替える、同じ建設会社に頼む」と家族で決めました。それはこの地に生き、この家に守られたことで家族が元気でいたことから考え決断したことでした。借金はしましたが「元気であればいつかは返すことができる。絶対に返す。そう決断をしました。」人生の中でいろいろ決断の場面はありますが、大きな決断をしなければならないときでした。
福島の原発事故で沢山の問題が出ています。農業、酪農、漁業などへの影響が出ています。関係者の方の心配は将来への心配であって、今日明日の生活ができないということではないと思います。補償問題はなにも「今、してくれ」と言うのではなく、将来の見通しが立てばそれに向けての進むパワーは十分あります。国がしっかりとして将来像を示すこと。被災者はどうして欲しいかを具体的に示していくことが必要です。こんなときに知識の提供が必要です。大学、公的機関の先生方の日ごろの研究、調査などの提供、知見が欲しいのです。どうも大学の先生方の登場の場面が少なく思います。日頃からテレビによく出でいるテレビ受けする人気のある先生ではなく、研究に熱心で素晴らしい知見をお持ちの先生が沢山地方大学にはいらっしゃいます。特に国立大学の関係学部の先生方にご尽力いただきたいのです。今、その時ではないでしょうか。大学の先生たちはこんなときのためにも研究をしてくれたのだということです。
魚の中にどのように放射性物質が蓄積され、それがどのように人間に影響していくかはすでに研究済みだと思います。海洋調査、食物物連鎖、資源調査・・・あらゆる研究が南氷洋、北極海の果てまでされています。人間の体が口、胃、小腸、大腸があり選択吸収力もあることなど説明が沢山できます。どんな試験をして安全係数を出しているのか、分析値を出しているのかを・・・・
その方法にもこのような問題点があるなど明確にしておく必要があると思います。分析機械も非常に高価なものです。貧しい国はこのような機器を持つてもいないし、技術もありません。
方法がなければ値がわかりません。値がないものが「検出されない」とすれば、何が安全で何が危険かはわかりません。世界のあっちこっちで原子力の試験がされています。それによる地球の汚染はさほど問題になりません。「地球丸ごと」検査したら食べるものがなくなるかもしれません。どうしたら安全に生活できるかを考えなければなりません。危ない、危ないはテレビ、報道としては面白いのですが、生活者には事実が知りたいのです。ものの安全性の証明は非常に難しく、危険だというのは簡単に説明がつくのが現状であることを知っておいてください。自然社会に逆らわない経済発展が必要です。
戦争中、戦後の日本の海にはたくさんの魚達が湧くようにいたと聞いています。しばらくは海を見つめ、どのような街づくりをするのか徹底的に議論が必要です。とにかく「気仙沼復旧、復興計画書」ができることです。
もう進められていますか。・・・・どこの地区よりも早く、モデルとなる計画書を作ることです。
しかも、実行可能な計画書であることです。

ここでもう一度確認します。今必要なのは「国が何をしてくれるのか」ではなく、「国に何をして欲しいのか、自分たちは何をするのか」をはっきりと決めることです。気仙沼の代議士はしっかりと役割を認識し、今は働かなくていつ働くのですか。死に物狂いで英知を結集して頑張っていただきたい。「できないこと」と「できること」を明確にして気仙沼に報告して欲しいのです。会社で言えば総務部です。気仙沼がひとつの会社だという意識付けを早く持ってください。造船所は原料を持ってくる原料仕入部の中にあり、また、機械整備の工務部でもあるという例えばの位置付けです。冷蔵庫、冷凍庫は気仙沼市役所が担当し、施設の新設を担当します。冷凍・冷凍部門です。気仙沼の人全員が失業保険をもらい、その目標に向かう。失業保険が切れるまでには復興事業が開始され、順次仕事についていきます。最終的には復旧も終わればまた、社員として復帰できることとすることです。補助金が出る方向へ進むのは危険です。あくまでも気仙沼の復興が目標です。国は何をどのようにしていいかわからないと思っています。ただ、補助金といわれればこれが一番簡単で嬉しいのですが、今国にお金がありません。このことは知っておきましょう。
地元指導であることが成功の条件です。有識者も地元の実態が分かっている人が少なすぎます。
私のブログ絶対に見てください。 (25)_d0181492_2351848.jpg

あのころの優しい海に蘇りますように。一日も早く・・・・祈らずにはいられません。
by fujitakikaku | 2011-04-04 15:46 | 気仙沼水産関係の皆様へ | Trackback | Comments(0)

フジタ企画社長藤田八束が、出張先等で出会った素敵な景色やお宿を、趣味の写真満載でご紹介。HPはhttp://www.fujitakikaku.co.jp/


by fujitakikaku